スマホからの音声を自作スピーカーで鳴らしてみる

今回もオーディオネタ

以前に密閉型スピーカーを作ったときに念頭に有ったのは
「今の音楽を聞く環境って退化してるんじゃないか?」という疑問だった
サブスクやネット配信で色々なものをお手軽に聞ける便利さは向上しているが
肝心の最後の音の出口が以前よりも条件が悪化しているのではないかと。
ヘッドフォンやイヤフォンで聞くのであれば、問題にならないだろうが、
(ベースの音とバスドラの音がスピーカーなら体で聞けるという大きな差はあるけど)
やはり多くの場合スマホやアイパッドのスピーカーでならされるのではあるまいか?
そしてそれらの機材のボディーの大きさとスピーカーの求められる大きさが
あまりにも違いすぎて音楽が大きくデフォルメされてしまうだろうと。
具体的には低音が全く聞こえない事になるのは推測できる。
コレは物理現象だからネ。

今回は漸くスマホの音と較べてみる企画を実行に移してみた
と行っても私はスマホ持たない派なので、
家内のスマホにspotifyを入れてもらって「高音質」の設定で
課題曲を聴き比べ、録り較べて記事にした。

0.今回の課題曲はコチラ

Frank Zappa 「The Grand Wazoo」から3曲め
cletus awreetus-awrightus

特に何の曲でも良いのだけれど手持ちのCDとspotifyの共通の曲ということで
おもちゃ箱をひっくり返しったような情報が多めの曲なので選んでみました。
ちなみにですが1曲めは結構いい曲なので聞きたい方にはオススメです。

流石にまるっと全曲は”まずかろう”なので、
途中から途中の編集で、これが原曲のファイル

比較は例によってイヤフォン、ヘッドフォン、あるいはご自慢のオーディオシステムでご視聴ください
小さなスピーカーでは違いがわからないと思うので。

以下当然ながら「空気録音」となります

1.まずはスマホをテーブルに置いて内部スピーカーからの音を録音したもの
機種はアイフォン11pro とのこと(スマホのことは無知なのでわからない)

録音はkorg Mr2 で録音したファイルをPCに取り込んで
audacityでマキシマイズとカットとフェード処理。

何の曲がかかっているかは一応、解るかなあ・・
低音はゼロに等しいけれど(当たり前だ)

2.次に100均のお店で買った300円の小型スピーカーを繋いで鳴らしてみたものを録音
写真はこんな感じ

給電がUSBという「なんちゃってUSBスピーカー」
入力はミニステレオ端子
アイフォンにイヤフォン端子は無くって変換ケーブルが1700円だったっす。(高っ)

ホントは自作の密閉とかが比較として宜しいのでしょうが、
今は家族用で使用中で不可につき、「お手軽に」ということで
2ヶ月くらい前に衝動買いしたのを使って再生してみた
スマホ本体よりは良いんじゃないかな?
300円の投資と見れば悪くはないかも。
オーオタ的に言うと、フルレンジなので音のまとまりが良いですね

3.で次にスマホからのヘッドフォン出力をミキサーに入れて
それをチャンネルデバイダーから3つの帯域に分けて
自作のマルチ3ウェイで鳴らしたものがコチラ

ミキサーは最近機材入れ替えてコチラのもの

フォノイコラーザーがついていて、そこが便利な機種
(今は生産中止のようです)

ほかはチャンデバ、アンプ、スピーカー以前と変更なしです。
ツィーターのディレイを少し調整したくらい。
レベルはソースによってバランス変えて鳴らしていますが
今回は録音途中では全くいじっていません。
詳しい機材とかお知りになりたい方は過去記事をご覧あそばせ

ウンウン、音楽になってきたねぇ、嬉しいねぇ

ちゃんとしたアンプやスピーカーに繋いだげるとこれだけ立派な音が入ってるんだ
イヤァ、技術の進歩だねぇ

ココまでで充分当初の目的には適ってるけど、もうひと押ししたほうが面白いので

4.コレは自室のlinuxPCのマザーボードのオーディオ出力からの信号を
さっきと同じオーディオシステムで鳴らして録音したもの
マザーボードは asrock x370gaming k4
再生ソースはスマホと同じでspotifyの「高音質」

低音の情報量が若干増しているのがお分かりなるでしょうか?
但し、ノイズが大きくてコレがオンボードの限界というやつなのかなあ
録音には入ってないけど無音の所ではっきりと聞こえました
スマホではそんなノイズ無かったんだけどねえ。
若干ノイズっぽく聴こえるかなあ録音でも、気のせいかもだけど。

5.次はUSBオーディオインターフェイスでの出力を以下同文
M-audio M-track Duo (まあ安物です)
黒いので写真に撮りづらいです

ノイズは無くなった
私的にはこの辺から安心して聞けるかなあといった感じ
(いつも使ってるのに近いのだから当たり前だが)
細かい音の様子もさっきより見えやすくなっている
薀蓄ですが、このインターフェイス、出力が小さめなので
(USBバスパワーで動いてるので当然だが)
ミキサーか何かで信号を増幅してあげないと環境によっては
しょぼい音になってしまうと思います。
私のシステムにミキサーが入っているのは非力なソースを
きっちり鳴らすという目的があるのです、チャンデバにはある程度
大きめの入力を入れたほうが良い音になるので。
ミキサーの役割は他にもあるのですが、それは何時かまた別記事で。

6.次は「Jack audio connection」というソフトを介して
同じオーディオインターフェイスを使用したもの
こんな面構えのソフトでざっくり言えばlinux版のasioみたいなもの

同じハードだけど駆動するソフトで音が若干変化するという例で鳴らしてみた
ボリュームが少し絞られたが引き締まった音になった印象

7.コレは音の下流はそのままだがspotifyを「最高音質」にしてみたもの

少し細部が鮮明になっているのがお分かりだろうか?

8.でコレが元のCDのデータをPCに取り込んで「audacity」で再生したもの

当たり前だけど、情報量は一番多い

ううん、改めて聞いてみると低音の出方が少々足らない気がするなあ・・
自分で聞いてる分には良いバランスなのだが録音には難しい条件で
なにせツィーターとウーファーが1メートル以上離れているのを
比較的近くでの録音なので マルチマイクにしないときちんと録れない
当然、そんなのやってられないので
(不可能じゃないけどそれやるくらいなら他に労力を使うべきことが沢山ある)
イマイチのバランスですね録音聞くと、、トホホ
ハイ言い訳終了ですっ。

1から8まで、いかがでしたでしょうか?

音のややこしいところは「万人に当てはまる正解がない」所

1とか2で音楽を楽しめるというのならそれはその人の自由だし悪いとは思わない
でもねぇ、3以降でないと曲のイメージにすら近づけないのでは?と私は感じる
バスドラとかベースが聞こえないのではねえ・・

実は9以降も録ろうかどうか迷ったのです。
OSをwindowsに切り替えると音が違うのだろうかとか、
もっと高価なオーディオインターフェイス使ったらとか、
別の機材を使ってwaveファイル再生してみるとか、
DAWソフトでの再生で音質を見てみるとか。
今回はやる気が起きなかったのでパスしました
その辺はマニアの領域になってくるので・・・

そんなこと言ったら私のチャンネルデバイダー以降のオーディオだってまあ
立派なマニアの領域でしょうが、これがまあ私の今の標準の音なんで
その辺りはご勘弁ください♡
いちいちつなぎ替えるのも大変なんでございますよホントに。

私が自分で楽しむのだったら、PCでspotifyで
自作の密閉に繋いで充分楽しめるかなあと思いました。
コスト的にその辺りが最強な気がする。
気になる方は過去記事をご覧ください。
ソースは「最高音質」が良いなあやっぱり。今回は課題曲じゃなかったけど
ヴァイオリンの音が変わりすぎる気がするので、「高音質」だと

あ、私は7とか8で楽しんでいますよ、持ってる機材は使ったほうが良いので。

また気が向いたら似た企画をやるかもです。

うう、楽器関係の記事がなかなか書けないぜ。。

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