各種スピーカー聴き比べの巻

かなり間隔が空いてしまった〜 テヘペロ

チャンデバの記事の続きを書くつもりがあまりその気にならないので今回は
いろんなスピーカーを同一の音源で聴き比べて見ようという趣旨で書きます。

さて課題曲はfergieのアルバム”The Dutchess”から ”London Bridge”の一部
もうかなり前に中古CDで入手して気に入ってたまに聞くことが有る曲
ジャンルとかアーチストプロフィールとか全然知らないけど、面白い曲と思う

まずは原曲の一部です(フルコーラスは著作権的に流石にね)

1分手前のサブベースが再生できるかが大きなチェックポイント

女声ボーカル(?)の曲だけど男声も少し入ったり、喋りが入ったり
スゴーク低ーいベース音が入っていたりで、それなりにチェックし甲斐が有るのではと。
マジメに聴き比べる場合は、スピーカーではなくてイヤホンかヘッドフォンの
それなりのものをお使いくださいね。そうでないと低音とか多分わかりませんので。
あと、かなり音圧の高めの曲なので音量注意です。

再生環境と録音環境
自室の机の上にスピーカーを設置し
再生はLinuxPC上のファイルをaudacityで再生し
オーディオインターフェイスはRolandSonicCellから
Allen&HeathのZed10fxに入力しそのmonitor出力から
Lepy Lp-V3というアナログアンプで増幅して再生
スピーカーにアンプが内蔵しているものはミキサーからそちらへ繋いで再生
録音はスピーカーから50cm程度のかなりの近接録音
録音機はkorg MR2で三脚に取付けて16bit 44.1KhzのCDクオリティで録って
ファイルをPCに取り込んでからaudacityでトリミングとマキシマイズ処理
空気録音なので多少ノイズが乗っていますので、そこはご容赦くださいネ
音量についてはかなり大きめで行ったので機種によってはそれが不利になっている可能性も有る

続いてスピーカー達の登場

まずは10年以上前に近所の家電店で買ったソニーのPC用スピーカー

がま口は大きさの目安の意味です


以前記事に書いたマルチアンプの2ウェイ密閉スピーカーを家族用にするまで
PCに繋いで使っていたもの。
確か購入金額は 6000円ほどだったと記憶
アンプは内蔵、ACアダプタも付属で追加投資必要なしでお財布には優しい一品
この値段の割に2ウェイで更にパッシブラジエターが付いているのが気に入って購入したっけ

レンジも広くはないし歪むっちゃあ歪むけれども音楽として充分楽しめるかな。
イイカイモノシタナー、今は使い道ないかもだけど・・

次にオーディオテクニカの一体型スピーカー


一つのボディに2つのフルレンジが付いていてアンプも内蔵されていて
付属のACアダプタ繋げばステレオ再生が出来る
お値段は確か1万円ほどだった気がする。
子どもたちのゲーム用のスピーカーとして現役。

レンジははっきり言って激狭い
ローエンドは全く聞こえない、でも
音楽のきかせ方は上手いのではないだろうか
ドライな質感はモニターライクで歪感は割と少なめ
ボーカル帯はかなり雄弁なんじゃないかな。

お次は”ステレオ”誌の付録のスピーカーをフォステクスの既成の
バックロードホーンの箱に付けたもの
スピーカーと箱合計で1万6千円ほどだった気がする
これにはアンプが付いていないのでそれも別に必要になる

今回使ったのはコチラ
Lepyのアナログアンプ LP-V3s(改)価格は4千円ほどだったと記憶
トータルで2万円ほどかかっている計算になる

銀色なのがそう 上の金属は水道修理のときに余ったので乗っけてるだけ

フルレンジ一発なので上や下は伸びていない
バックロードとしてはかなり小型なので低い方を出すために
薄めの材料で組み立てられているようで、一応ベース音も聞き取れるが
その分水増しされているような質感とも言える
但し、ボーカル域の自然さはバスレフや密閉では得られない良さが有るように思う
この辺りが自作派にバックロード型の愛好者が多い所以かも知れない

雑誌の付録に片チャンネル1万円を切る価格の箱でこれだけの音が聞けると当時は驚いた
このスピーカーが近年の私のスピーカーについての考え方を提案してくれたとも言える
何気に恩人のようなスピーカである、私にとってではあるが。

次はこれも中古品店で買った小型の2ウェイスピーカー
購入価格はセットで2千円ほど。
店頭では「ステレオ誌の付録」と書かれていたが
実は「digi-fi」誌の付録だったようで、
しかもフルレンジとツイーターは別の号の付録だったようなので
2ヶ月分買わないとユニットが揃えられない。
一冊4000円が×2で8千円でスピーカーユニットが揃い
箱は前オーナーが自作したのではないかと思うが詳細は不明
薄手のMDF材で組み立てられている。
鳴らす前にバラしてみたところ、片方のツイーターに異常が有った
コンデンサーの部分のハンダが取れていて通電していなかった
ハンダゴテで無事修理し視聴。
高音と低音のターミナル間の結線は使用済みのヴァイオリンの1弦をカットして賄った
音質のためではなくて廃物利用である。

写真技術はまだまだだね・・

ツィーターはコンデンサ一発のローカット。(現状のまま)
アンプは先程と同じで4千円のものを使用。
箱は自作なら2千円で作れそうだが、キットであればこの程度のものでも
5千円はするのではないか・・
トータル金額は推測だが2万円としておく。

見た目から受ける第一印象よりは良い音が楽しめた。
ツイータがあ有るので高音も伸びている。
情報量もなかなか健闘している。
ただ、いかんせん箱の素材がヤワすぎるだろう・・
不自然な共振があちこちから聞こえる気がする。
今回の録音はかなり大きめな音量で行ったが
もっと小さな音量であれば歪は気にならないかも知れない。
自作が初めてという人であれば、このスピーカーもなかなか良いと思われる方も
かなり多くいらっしゃるのではないか。
自分で作ったものはテンションが上がるので良い音に聞こえやすいのであるから。

いずれ時間があればチャンデバとマルチアンプで鳴らして遊んでみたいと思う
いつになるかはわからないけれど・・

左のSP上部の傷は猫ちんにやられたもの

以前記事にも書いて自分でも自画自賛した密閉型2ウェイ
チャンデバとマルチアンプ式で鳴らす。

スピーカーの値段は1万5千円ほど(材料費のみで、人件費は別途結構かかりますぜ)
チャンデバとアンプ2台でほぼ2万円
合わせて3万5千円ほど。
詳しくは以前の記事を見てくらはい。

ローが見えてきた、実体感の有る感じで。
ボーカルも表情豊かだし、高い方も伸びている。
ほぼ文句なし、やっぱりこのくらいの大きさが必要なのよ
コストじゃなくって「大きさ」なのよやっぱ〜、断言!
普通に音楽聞くならこれで充分。オススメ!
敢えて重箱の隅をつつくなら密閉型ゆえの
「籠もった感じ」と「特定の音の共鳴」
が気になる人は気になるかも。
私はこれだけ聞く分には全く気にならなかったけど
バックロードと比較するとすこーし気になった。

次は小さめの3ウェイkenwoodの”Ls-11es”というモデル

小さいと言ってもご覧の通りかなり大きい
もう30年も前の製品。当時の定価はペアで5万6千円
数ヶ月前中古屋でジャンクで購入、3千円だった。
アンプは4千円のを使用

昔の製品なので内部の部品がかなり劣化していると思われる
あくまでも現状での録音と感想ということでお読みいただきたい。

とても立派な音がする。
少し情報が減る感じはするけれど上から下まできちんと聞き取れるし
ボーカル域も薄くはない。
全体が少しソフトフォーカスのような音だが、楽しい音だ。
この少しボケる感じはチャンデバでクロスオーバーをなだらかにしたときの音に
よく似ている気がする。
これもいずれ録音を上げられれば良いのだが、自分の音決めをするときに
クロスを12db/oct とか 48db/octとかに設定して
帯域のカットを48dbだとピントが合った音に感じ
12dbだとおおらかだが、にじんで聞こえるという経験をしている。
アンプ一台で3ウェイを鳴らすならスピーカー内部のネットワークは
12dbにするのが普通だ。というかそうでないと作るのがやたらに難しくなってくる。
すごく楽しめる豊かな音で当時の技術者を尊敬したくなるが
一度マルチの面白さを知ってしまうと自分の趣味ではないと感じる。
ただ、この音のほうが好きという方も多いと思う。
アンプ一台、スピーカー1セット買ってきて、ぽんと繋いでこの音が聞けるなら
いいじゃん、最高じゃん、そういう見方も出来る。
今、こんな大きさの3ウェイスピーカーなんてこの値段では売っていない。
昔はこんなのが沢山有ったのになあ。ああ、独り言独り言・・

少なくとも3千円でこの音がするスピーカーを作るのは不可能というものだ。
このスピーカーもチャンデバでマルチで鳴らしたいと思って買ったのだが
果たして記事に出来るかどうか・・

次はadamaudioの”A7″

電源スイッチ壊れていたので内部で直結という使い方してたガムテープはLedの眩しさ対策

自作の密閉SP箱のモデルの大きさはこれを真似して作ったので
こんな感じで然程大きいわけではない
モニタースピーカーとしてとても評価が高く私もそれを信じて購入した
価格はペアで13万ほどであった。

皆さんはこの音を聞いてどう感じられるだろう?
すごく立派な音で非の打ち所がないのだが、お友達になれるかというと。。
このスピーカー「大きな音」で鳴らさないと良い音がしないのである。
どのくらいの大きさかというと「少し耳が痛くなるくらい」の大きさ
所謂「プロ」の方がプロ的要素で使うものではないかと、
その用途のために開発されたのだと思う。
モニタースピーカーなのだから当たり前なのだが。
大きな音で鳴らすのが前提だからふくよかさが有ってはイカンのである。
ふくよかさはもう一つボリュームを上げると「歪」になるのだから。
ボリュームを上げても上げても一切破綻がない音作り。
高い音でも低い音でもボーカルであっても。
聞き取りづらい音はもう1段ボリュームを上げればよいのです。
それがこの製品のレゾンデートル
「美しいなあと感じさせない」と言い換えることも出来る。
プロは「ああ、美しい」と立ち止まってはイカンのだから
早くミックスして早く次の曲考えて早く録音して早くマスタリングして・・
納期が何と言っても最優先なんですから、そこに迷いが有ってはいけない。
私なんかまあ、アマチュアだっちゅうことですよ♡
このスピーカで聞く音楽が楽しめなくなちゃったんだから。
以前ちらっと書いたことだけど。
それを癒やしてくれたのは先ほど紹介した自作密閉箱と今のマルチのメインシステム。
A7、とっても良い製品ですよ。用途が合えばこれほど強い味方もないですハイ。

ターミナルは入力時から分ける設計

次はテクニクスの平面振動板使った自作バックロードホーン
ユニットはオークションで3千円ほどツィーターは昔買った2ウェイから部品とったもの
ご覧の通りあまり大きくないです。低音は最初から捨てる設計なので。

下のフルレンジのみの音ですツィーターは繋いでない状態

音はこんな感じ
平面振動板は今後天下を取ることは絶対ないだろうけど
それは録音現場のモニターが普通の真ん中が少し凹んだ形のスピーカーだから
平面振動板のほうが色付けははっきり少ないです。
でも制作サイドが「色づけ」の有るモニターを使ってバランスをとっているので
それに近い形の普通のスピーカーの方が説得力が有る音がするのでしょう、多分。
私がこのスピーカーにこだわるのは完全に趣味ですw
ガッチリした箱のバックロードなので色付けは少ないでしょう?
ニュアンスも犠牲になっていないし、鳴り方もデリケートかつダイナミックでしょう?
こういうのを押し売りといいますが・・
欲を言えばチョットだけ能率が低いのが欠点かなあ。

次は普段使っている3ウェイマルチシステム

ハンダ修理の名残のハンダゴテが有る

ウーファーは以前はA7を使っていたけど
そこだけ価格が高いのがイマイチアンフェアな気がして
以前記事にしたことが有るエッジ張り替えた20センチフルレンジを
強引に持ってきました。イヤア、デカいは、全くオカシイわこんなもん足元に置くとか
どこかが狂ってるんでしょう、フフフ
お値段的にはスピーカーはもう売っていないのでプライスレスとも言えるけど
箱込みで2万円ということにしておく
ウーファー部分が3万円
デジタルチャンデバが4万円
アンプが3台で合わせて2万円
トータルで11万円 一応A7よりはコストは安いかなあ・・

音はこんな感じ
ちょいおとなしいけど低音とか結構好き
マイクの場所が他のスピーカーと全く違うので音の感じがだいぶ違って聞こえると思います
まあまあでしょう?

でも

A7があまりに凄すぎてチョット悔しくなりましてね・・
ツィーターを秘蔵のホーンツィーターにしてやりました
普段使わない方に組んでたやつを引っ張り出してきて。
いえね、A7の高い方の情報量がダンチだったので悔しくってつい><

整理整頓はもう諦めました

こんなふうに上に乗っけて使ってみました
ケースは昔作った自作品。茶色のやつです

でこれが交換後の音

ううん、高音は伸びたけどまあとっちらかっててイマイチだなあ。
5分だけしか調整してないからなあ。。
伸びしろは感じるんだけど、まだまだ発展途上ですなあ・・
ぶっちゃけ前のほうがバランスは上だよね、よく有ることですけれども

結局トホホな感じになっていますが
お楽しみいただけましたか?
また、元気でいられたら書いていきたいです!

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