またしばらく更新できなかった、
やはり、きちんと書くのは難しい。
dbxのdriverakPa2を使っての安価なマルチアンプで
テクニクスの平面スピーカーを使ったミッドレンジを中心とした
バックロードホーンを使ったかなり変則な3ウェイシステム、
その後、実に好調で記事そのものは書きたいと思いつつも
日常にかまけて執筆できなかった。
寝不足になると体調崩しちゃうしね。
具体的に成果を挙げていくと
1.
菅野沖彦氏の録音した北村英治さんのジャズ
録音時にクラリネットは音響上の理由で
ピアノの後ろで演奏してもらい、それをレベルを上げることによって
前で吹いているかのような音に仕上がっているCD
ドリームダンシングというアルバム、
その定位を確かにピアノが前に聞こえる再生できた
ちなみにその録音は菅野氏のオーディオシステムでも
クラリネットが前に聞こえるとのこと。
「レコード演奏家訪問」という本にあるが
(この本いずれ記事にしたいと思って未だ書けてない)
クラが前で聞こえたのはオーディオ評論家の
三浦孝仁氏のシステムだけだったということが記されている。
その録音であるが、ヘッドフォンで再生しても
クラリネットが後ろで聞こえたりはしない
つまり、ヘッドフォンよりも精密に音楽が聞けるのである
安価なマルチチャンネルを使ったスピーカーの方が。
勿論私の環境に於いての話ではある。
あちゃあマニアの独りよがりみたくなっちゃった・・
ま、お金を然程掛けなくてもかなりの音を聞けるという視点で読んでほしいところ
再生を録音したものを上げてもイマイチと思うので
原曲の一部を上げておく。
著作権があるので一部のみですよ♡
2.
オイゲン・ヨッフム氏指揮のドレスデンシュターツカペレの
ブルックナー交響曲全集、当時EMI渾身の企画で
世評も良い録音なのだが、私には全く心に響かなかった
特に8番と9番、100回くらい聞いたが
ピンときたことがない。いや、まじで。
それが今回のシステムで聞くとどうだろう?
ものすごく細部が聞き取れるし、どうして評価されていたかが
よく解る録音として聞くことが出来た。
「思いやりのある音」をもすごく大切に演奏されていることが
手に取るように分かった。
「音がぼやけている録音」と評されることも多いこの録音だが
このシステムで聞く限りステージが見通せるかのような解像度で
聞くことが出来るので、音色の変化やテンポの変化も実にわかりやすく聞ける
勿論、すごく嬉しかった。
大病しなければこういう取り組みはしなかっただろうから
病気に感謝する気持ちも生じた、それくらい
ヨッフムのブルックナーは私にとっては嬉しい
「門の開放」と言えよう。
3.
spotifyとCD、Tidalのクオリティの差が解りやすい
これは1.2.が聞こえるんならまあ当たり前なんだけど・・
supotifyは音が変って聞こえる。
データ量が違うんだから当たり前なんだけどね
ただ、「うまいなあ」と感じる圧縮のさせ方、音色の変更なんだよなあ
ラジオとして聞くならspotifyは必要十分。
今回もエンクロージャーに付けたり離したりしたときの
音の変化(特に低域)を録音してみたので
ここに上げておく
前回は動画で上げたけど、今回は音声のみ。
低音の様子で、くっつけてるときと離したときの差が聞き取れると思う
今回のエンクロージャーは普通のバスレフや密閉でなくて
バックロードホーンと音響迷路のミックス型だと自分では思っているのだが
実際に録音を聞いてみても、前回の密閉とは音の性質が異なっているようだ。
以前の密閉の箱のときには主に低域がはこの影響を受けていたが
今回はヴォーカル帯域も幾らか共鳴をしているのが聞き取れると思う。
また、内部の構造も複雑であるために、共鳴もモノトーンでなく
広い帯域で共鳴がある模様で、サイン波を再生させてみると
90hzから400Hzくらいまで箱全体や後ろの開口部から音が出ている様子だ
吸音材も密閉の時はぎっしりと詰め込まないとクセが取り切れなかったが
今回は全く使っていない状態でも目に見えた悪影響は感じられない。
この「スピーカーの音のクセ」については、
私は以下のような方法で判断している。
1.音楽をスピーカーで再生している音を録音する
2.その録音したものを同じスピーカーで再生してみる
3.元の楽曲と比較してみる
以前の密閉型では吸音材は無いほうが音は「生きた感じ」
が有って好ましかったが、上記のステップを踏むと
クセが強く出てしまい聞くに堪えない音色になってしまった。
吸音材を押し込むと、大幅な音色の変化が抑えられたと、そういうステップが有った。
今回の変形バックロードホーンでは大きな変化は感じなかった。
だから吸音材は使わなくてもOKという段取りである。
一応、制作の狙いは偶々だと思うが、ビンゴとなったようだ。