16センチフルレンジで音楽を聞いてみよう(ツィーター追加編)

前回までは
「16センチフルレンジスピーカーをある程度の大きさの密閉の箱に取り付けると
かなり楽しく音楽を聞くことができる」
という内容で書いてきた。
アンプも高価なものでなく、5000円程度のデジタルアンプで大丈夫と。
実際のところ、10人中8人くらいまでは、このくらいの音を聞けば
音楽については満足できるのではないかと思う。
4つ打ちのような曲にはバスレフの箱のほうが良いと思うけど、
今回のような密閉箱でもトーンコントロールでなんとかならなくもない。

そもそも、「4つ打ち(バスドラムが拍ごとにズンズンなるやつ)」は
バスレフ式のスピーカー前提だと思う。
というかむしろバスレフスピーカーが一番わかりやすく
能力を発揮するのが、バスドラの連打の音だと思う。
機材が活き活きすると使っている方も楽しい。
それがバスレフと4つうちの関係に当てはまると思う。
今回、密閉の箱を作ってそれを思わされた。

ここで動画を一つ貼り付けときます
スピーカーの生の音と、箱に取付けたときの
音の違いを動画にしてみました。
当然ながらスマホなどのスピーカーでは違いが多分聞き取れないので
ヘッドフォンか、ある程度の性能を持った音響システムでお聞きください。

密閉の箱に取り付けるだけでもこれだけ低音の量が変ってくるということですね。
音の輪郭も箱にくっつけたほうがより出てきますね。
微弱ながら箱が「鳴る」のでそのせいかと思います。
音声は手持ちのレコーダーで動画とは別録りしてマキシマイズした上で
動画と合成しています。
オリジナルソースを取り込んで低音をイコライザーでいじってるわけではないです。
ビデオの音だと勝手にコンプが掛かるので却下。
所謂「空気録音」というやつですね、今で言うところの。
オリジナルじゃなくてデジタルアンプで16センチフルレンジ鳴らして
(モチロン片側チャンネルのみです、この動画では)
音源はSpotifiでプレミアムです。
まずまず聞けるクオリティではないかと思います。

先程「10人中8人までは満足」と書いた。
これ以降はある程度のマニア向けの記事ということになるかも知れません。

今回は「ツィーター」を追加するというお話。
高音域を担当するスピーカーですね。
フルレンジスピーカーは数値上は可聴限界の2万ヘルツまで再生可能なのだが
やはり高い音はもっと質量の小さいもののほうが自然に再生できるということです

今回選んだのはParcAudioのDCU-T113Sというもの
コイズミ無線さんで前回のフルレンジと一緒に購入済みでした。(画像も)

実は、付属の「ネジ」がチョット食わせ物でして、
取付けのときに「ねじ切れて」しまった・・
こんなことは生まれて初めてだあ〜

私の工作が良くないせいかも知れないので(下穴が小さすぎてトルクが過大にかかったとか)
メーカーの責任とは断定できませんので悪しからず。

そんなわけで
プライヤーで強引に逆に回してネジを取り外し
1本どうしても取れなかったのがあったので
仕方なく穴の位置を変更してチョット想定外なことに。

こんなふうに

取付けてみました。
ネジがいかにもゴツいね!

フルレンジ側のカバーの一部を削らないといけなくなっちゃった
(ユニット接近させすぎ!)

フルレンジにツィーターを追加する場合
電気的な処理がいくつかあって

1.フルレンジはアンプからの信号をそのまま流し
 ツィーターはコンデンサーなどをつないでローカットして使う

2.フルレンジはコイルやコンデンサーでハイカットして
 ツィーターは同様にローカットして使う

3.チャンネルデバイダーを導入し
 高音域の信号とそれ以下の信号を電気的に分離させ
 ツィーターとフルレンジはそれぞれ専用のアンプを使って鳴らす

まず、注意するべきは
「ツィーターにはローカットしてない信号を決して入力させてはならない」
ということです
せっかく入手したユニットが壊れてしまいますので!

自作の場合一般的には「1」が多いのではないかと思う
長所は、お手軽であるということ。音の勢いもキープしやすい(ネットワークがないから)
短所は、やはりクロスする辺りの音の濁りが避けがたいところ。

メーカーのものは「2」が多いと思う。
自作でも不可能ではないと思うけど、コンデンサーとかコイルとかを沢山持っていって
且つ「試行錯誤できる」人でないと無理でしょう。私にはできない。
メリットはバランスを取りやすいところ。
デミリットは先程書いたとおりと、ネットワーク回路挟むので音の鮮度や能率が落ちるところ。

今回私が選んだのは「3」です
メリットは電気的にクロスする周波数を決められるので自分の気にいるように追い込めるところ
自分の部屋や耳に合わせてとことんあれこれ調整できる。
デミリットはシステムが大掛かりになってしまうこと。
アンプが2台から3台必要になります。音を聞くのにあれこれ沢山スイッチ押さないといけなくなるし。

チャンネルデバイダーはすごく高価なイメージがあったのだが、
高音域だけであればFostexのこの製品が手が届く範囲だった。

Fostex EN-15
1万円くらいで手に入れることのできるチャンネルデバイダーです

アンプはこれ

classic proの DCP30 mini
4000円くらいです。

音はまだ録っていないので
またの機会にということで・・

但しこの記事をご覧になって直ぐにこれらの機材に手を出そうという方は
(まあ、多分いないと思うが念の為です)
もう少し待ってください。
結論はもう少し先に語るつもりですので。

ではまた、近いうちにです。

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