入院日記(11)

今日は看護師さんの様々について書いていきたいです。

病院の中にはいろんな決まり事があるみたいで
(私はホントに急遽入院でしたので全く知らないで入院していたため
全く知らないまますごしておったのですが)
当然ながら看護師さんもそれに則ったお仕事をなさるわけです。
例えば

投薬や点滴や採血など患者の際に
「必ずフルネームと生年月日を患者側が口にする」
というのがありまして、まあ多分
他の患者さんの処置を間違えて使ってしまって
人命に関わる重大医療事故を防ぐ狙いじゃなかろうかと推測はするんですが、
ちょっと私なんかにとってはいささか、鬱陶しく感じてしまったのも事実です。
私の名前と同じ人なんか県内探しても他にいないことは明らかですのに。
何分、珍しい名前ですので。
鈴木一郎サンとかならわかるんですけどね。

「お名前と生年月日お願いします」
「〇〇です。○月○日」
(間髪入れず即座に)「フルネームで!」
みたいなやり取りがあると、ちょっと凹んでしまう
小学生男子みたいなメンタルの私です。
「〇〇〇〇です。○月○日」
と子羊のごとく答えるんではありますが。
(「サー、イエッサー」と脳内で直立不動になりつつ口にして辛うじて理性を保ちながら)
なんかあれですな
「人は与えられた立場にふさわしく行動するようになる」という
例の有名な心理学の実験を体験してるみたいでした。
勿論、マドンナさんはじめ、スンバラシイ看護師の方も大勢いらっしゃるわけでして
そういった方たちはちゃんと先方で補足して処置を進めてくださるわけです。
皆が皆ではないのですが、スゴくマジメーナタイプの方が
全く折れてくれなくてしばらく凹んでしまうわけです。
なんの意味があるの?ってちょっと鬱になる。
で、あるとき聞いてみた
「私と同じ人名前の人、この病院にいなと思いますけど?」
「いえいえ、でも万が一いらっしゃるかも知れませんから!」
「・・・」
まあ、平行線ですな。。
その方に
(そういう方はこの方だけでしたがネ)
「看護師さん、最初に『フルネームで』って言ってくれたら、助かるんですけど」
ってお願いしようかと口まで出かかったですが
結局言えないまま退院しちゃいました。ハイ豆腐メンタルです ハハ

手首には名前と生年月日が書かれたタグが付けられた状態で
病室から出ることもできない個室に閉じ込められて
それできっちりフルネームと生年月日を名乗らないとイケないのは
今考えてもよくわかんないシステムでした。
ま、そういう決めごとがあるときっちり知ったのも
病室から出て同一フロア内を歩いても良いという許可をもらって
廊下に貼ってある張り紙にそう書いてあるのを散歩がてら見て
そのときに初めて知ったんですが。
(何度も書きますが、急遽入院だったので説明を受ける暇が全く無かった)
で、その張り紙には
「看護師に対し暴行を行ったものは強制退院とする」
みたいな文言があって二度びっくり!
する人いるのかなあ、大勢の患者さんの中には・・
個室とかで一対一になることばかりだもんな、
最初の攻撃は躱すことはできないよな、それは。
改めて看護師さんの職場のシビアさに思いを馳せた私でした。

看護師さんと「仲良く」することが
(当たり前だが、変な意味ではござらぬ!)
病院内で快適に過ごす最適な方法ではと思い始めたのは
この頃だったかも知れない。

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