16センチフルレンジで音楽を聞いてみよう(ファーストインプレ編)

当初の予定では、設計とか作る過程とかの後に
完成編、音出し編、インプレ編みたいにする予定だったのですが
とりあえず完成して、音出ししてみたところが
自分自身の予定を超える感じだったので、
取り急ぎご報告をと思い、ファーストインプレからまいります。

2つある上の方の小さいスピーカーはまだ鳴らしていません

「すごく良かった」です、一言でいうと。

今回はコストをかけない制作でしたので、
高い音はともかく、低音はキビシイだろうと予想していたのです。
密閉式の箱ですからね。
ところがアンプにつないでコンピュータからのサイン波、
40hzまで再生してしまいました。
F0が80hzのユニットなのに、これが密閉の良さですね。
勿論、フラットに出ているわけではないのですが、
充分に普通の音楽は聞けるスペックです。

いろいろな音楽を再生してみたところ、すごく聞きやすい。
オーケストラだろうと、ジャズだろうと、ロックだろうと、
コーラスだろうと、勿論歌ものだろうと。
最近の打ち込み系の低音はちょっと苦手かなと思いましたが
逆に昔の録音はとてもいい感じ。

聞きやすいだけじゃなくて、
今までピンとこなかった録音も、良さを再発見できたものもありました。
特にピアノソロの音、具体的には
ルービンシュタインの音が私にとっては驚きでした。
今まで、正直あまり好きになれなかったんですよ、
恥ずかしいから大きな声で言ったことないですけど。
それがどうでしょう、今回のスピーカーで鳴らしてみると
何とジューシーで何とダイナミックな音で
何と恰幅の良い音楽ではないですか!
もう30年位聞いていたのに今までわからなかったんですよ・・
今までの装置だと良さがわからなかったんですね、
それなりに投資していた装置ではあったのですよ、マニアですから。

歌や楽器のニュアンスが聞き取りやすく、
音楽を楽しめる感がすごく強い音がします。
音量は近所から苦情が来るぐらいの音も出せる感じです
ホントの大音量は無理だと思いますが、
個人レベルで音楽を楽しむならこのぐらいの音量でイイんじゃない?
というくらいの音量は出せます。
マニア的に聞いていくと、音が少し硬めで気持ち安っぽい響きが
多少気になるかも知れないですが、音楽が聞けないほど悪くはないです。
(これは吸音材なしのときの感想。
そのあと吸音材大量にぶち込んで、結構良くなりました)

ほんとに何なんでしょう?
安めの16センチユニットを、ただ普通の箱に入れただけなのに。
制作が上手く行って嬉しいのですけれど、
まさかここまでとは思わなかった。

高音、低音のトーンコントロール、サブウーファー端子もついてます

視聴に使ったアンプは中華のまあ、安物です。
デジタルアンプと思われます。
Lepy LP168PLUSというモデル。
普通につなぐだけでとても良く鳴ってくれています。
スピーカーケーブルもメーター90円位のものです

手持ちのアンプと比較はいずれしてみたいですが、
不満がないのであまりやる気にならないくらい満足しています。
簡単にドライブできるスピーカーなので
アンプに頼らなくても聞ける音になるということなのでしょうか?
これについては近いうち検証します。

密閉型ゆえ低音は控えめなので
トーンコントロールで少し低い方を持ち上げています。
そのほうがバランスは良いですね。
持ち上げたときの感じも、バスレフとは違ってスッキリした低音になりますね。
バスレフだと、上げていくとボーボーとなりますから。
あ、これはバスレフより良いと言っているのではないです。
性質の違いです。
バスレフだとそもそも低音を持ち上げる必要があまりありませんので。

私だけが我が子可愛さでそう思っているのかと、
最初少し疑いの思いを持っていたのですが、
周囲の方たちの反応も好評でした。
結構嬉しかったですね。
また、このスピーカーで音楽を聞かれた方たちが
一様に「良い笑顔」をされていたのが印象的でした。
やっぱり音楽には人を力づける働きがあるんですね!
ヘッドフォンや小さめのスピーカーで普段音楽を聞いている方たちが
やはり多かったのですが、その方たちが
「やっぱり音がいいですね!」
と仰ってくださった。
これは私の狙いがぴったりだったなあと感じました。

16センチフルレンジを15リットルの密閉箱に入れるだけで
こんなにも楽しく音楽が聞ける!
上手くいって、してやったりの巻でした。

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