スピーカーケーブルの端末処理(息抜き)

以前の記事で16センチフルレンジで密閉型のスピーカーを作って
それを知りあいの御宅に持ち込んで鳴らしていたときに
ある方から「スピーカーの線はどうやって処理するのか?」
という質問を受けたことがあった。

長年スピーカーだアンプだと考えていると
こんなことは誰でも出来て当然だと思うようになるもの。
高校生だったときに物理か何かの先生にが
我々生徒たちが初めて聞く内容に面食らっているところに
「解るでしょう〜?」というセリフが口癖の方がいらして
それを見て生徒の側は内心ずっこけて聞いていたのを思い出す。
そりゃあ毎年同じ内容を教えておられる先生サイドは
「当たり前に」なっちゃってるのは解るけどもさ〜

「自分が考えていることは相手も考えている」というのは
実は全然そうではないということはよくあることなので
今回はスピーカーケーブルの(というか電線の)
被膜の向き方を書いてみよう、うん、そうしよう。

と言っても、全く大した内容ではないので
既知の方はスルーしてくださいね

まずケーブルを買ってくる
専門のオーディオ用のスピーカーケーブルは
恐ろしく高いので(100万円超えのもあるそうですわよ、奥様!)
そのへんのホームセンターで買ってくるのが私のオススメ。
勿論スピーカーケーブルではなくって普通の電線だ
太さは好きにすれば良いのだけれど
あまり太いとアンプやスピーカーの端子に入らなくなって
口あんぐりになってしまうので、手持ちの機材を見てから考えると良い。

「どうしてオーディオ用のケーブルは法外に思えるほどに高いのか?」
についてはチャンデバとか弄っていて仮説を考えたので、後日記事にしたい。

今回買ってきたのは
以前記事にした「16センチフルレンジを簡単にチャンデバで鳴らす」セットを
家族のスペースに置くためのスピーカーケーブルだ。
太さは0.5と0.75、単位についてはなんか規格があるらしいけど
詳しくは知らない。要はきちんと電気を送ってくれればよいだけなので。
メーター辺り40円とか55円とかだった
アンプからスピーカーまで実測はしていないがおそらく
1メートルあれば余裕があるはずのなので、
左右使うので倍の長さの2メートルずつを購入した

使う工具はこのカッターナイフ一本だけ

わざわざ写真撮るまでもない代物である。

ニッパーとかだと内部の線が切れたりしやすいし、
太さによって使い分けしないといけなくなるが
カッターナイフだとどんな太さにも対応できるし
切れ味が悪くなったら刃先を折って鋭くできるし
交換もできるしで、実に合理的なのだ。
但し本当に良く切れるので、扱いは可能な限り慎重に行って欲しい
指一本切り落とすくらいの威力は秘めている道具であるから。

まず線を真っ二つに切る

折り曲げてセンター出ししてからカット

次に
2本がくっついている線なので
それをど真ん中で切り離しが必要
カッターの歯を真ん中に入れて軽く押していく

ある程度歯が入ったら
手で左右に開くと第一段階コンプリート

このままでは両端が絶縁されているので接続が出来ないから
ここからが本題

必要なハダカ線部分の長さを当たりをつけてから

こんなふうにその場所を中心に線材を曲げて
(ここが一番のポイント!
折り曲げると被膜の部分が裂けやすくなるので作業が格段に捗るのだ)

頂上の部分にカッターの歯を軽く当てる

そうすると中の線材の銅色がキラッと見えてくるので
今度は逆側から同じように曲げてから歯を軽く当てる

手先の器用な方は押し当ててからすこうし「回転」させると
長い切れ込みが入れることが出来て作業が早くなる
このぐらいの細いケーブルだとそこまで必要ないと思うけど

気をつけなくてはならないのは刃先を押し当てた後
「絶対に歯を押したり引いたりしない」ことだ
中の線材ごと切断するハメになってしまうからだ。
ま、誤って切断したとしても単価が知れているので
青ざめることはしなくて済むと思うが・・

で、一周切れ込みが入ったら、こんなふうに指で引っ張って

キラキラの芯線が出てきた
こんなふうに皮むきが終了した

後は、どちらかお好きな方に「よじって」
線材をまとめておくとあとで処理がしやすい

末端を「ハンダ付け」する方もいらっしゃるようだが
私はハダカの線をただ「よじる」だけで今まで不具合にはなっていない。

今回はこんなふうに4本のケーブル8箇所の
端末処理を無事終えることが出来た
所要時間10分ほどだったかな

写真では2本分しか写っていないですね・・

さあ、あとは設置するだけだな・・

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