今日のお題は「スピーカーの大きさ」です
この30年位でじわじわと小型化が進んでいると思っています。
最近では電気屋さんの店頭でも「10センチクラス」以上のものを見なくなった気がします。
この場合、センチはスピーカーユニットの直径を指します。
高い周波数の音は小さなスピーカーでも再生でき、
低い周波数は逆に大きなスピーカでないと再生が難しいです。
ヴァイオリンとコントラバス、トランペットとチューバで例えるとわかりやすいかも
楽器のサイズが全く違っていますよね?
私が子供の頃には、
ラジカセであってもっと大きなスピーカーを積んでいるものもありましたが、
今ではかなりマニア向けのお店に行かないと
大きなスピーカーにお目にかかれないと思います。
勿論お値段的にもそれ相応の準備が必要になります。
スピーカー小型化には住宅事情やユーザーの好み等、諸事情があろうと思いますが
一部大手オーディオメーカーさんの撤退や倒産や合併などとも
関係があるのでは中廊下と個人的には思っております。
16センチ位のユニットが音楽がバランスよく聞けると
以前から言われているところです。
かつてはパイオニアとダイヤトーンから有名な16センチユニットが発売され、
一部マニアの方たちが自作のスピーカーを作っておられましたが
今はディスコンとなっております。残念・・
小さくてもブランド物はたしかにかっこいい、でも
大きなカバンでないと沢山のものは入らない。
小さなブランドバッグよりも
例えば唐草模様であっても風呂敷のほうが
沢山のものを運ぶことができますよね?
と言うわけで
「16センチフルレンジ(自作しかないよね)で音楽を聞いてみよう!」プロジェクトです。
実はこのところブログが執筆できてなかったのは
このプロジェクトを極秘裏に始動してにっちもさっちも行かなくなっていた為です・・
材料を集めてみたものの、いろいろ苦労がありまして、先に進めませんでした。
スピーカーが10センチクラスがメインの商品になるのに連動して
ヘッドフォンやイヤフォンで音楽を楽しむ流れが加速してきたと思っています。
私自身、ヘッドフォンやイヤフォンの高精度な音も嫌いではなく、
いやむしろプチマニアで、折りに触れ楽しんでおります。
ですが
何事にもメリットデメリットというものが存在するように
ヘッドフォンやイヤフォンでは
「体で音を聞く」ということはインポです。
出来っこありません。
低い音ほど体で聞く成分が増えてくると思っています。
低い音は耳だけで聞くものではないのです。
私の感覚では人の声(所謂ひとつの「歌」)の周波数も
顔で聞いたり胸で聞いたりする気がしています。
ある程度の大きさがあるスピーカーを通して聞かなければ
本来の音の喜びを得ることは困難なのではないか?
逆に16センチクラスのスピーカーであれば
本来の音の魅力を容易く体感できるのではないか?
このあたりがこのプロジェクトの狙いです。
今回の試みではいくつか決めごとを設けました
・あまり高額にならないこと
・自作が初めての方でも気が向けば作ることができる
・エンクロージャーは「密閉式」とする
コストをかければそれなりに良いものができるのは当然ですから、低予算で。
売ってないから自作にするとはいえ、加工が難しくては絵に描いた餅。
バスレフ方式が一般的ですが、計算が一つ増えてしまうのでパス。
密閉でもトーンコントロールで補強できるかと思いますので。
それにバスレフ箱は以前別のを制作しているので、比較したほうが楽しい。
それに密閉であれば箱さえ作れれば「何とか鳴らせる」のはメリットです。
「位相」の問題も密閉のほうがメリットありますし。
では何回かに渡って、「16センチフルレンジで音楽を聞いてみよう」
やっていきたいと思います!