入院日記(7)

今回の入院は心筋梗塞が一番の問題であったのだが
糖尿病もかなり重篤な状態だったようなので
そちらの治療も並行して行われた。
血糖値を朝昼晩の食事の前と寝る前に測ってもらい
食事前にインシュリンの注射を打ってもらう。
これが3週間の入院の間ずっと続いた。
最初「369(これがピークでした)」とかあった血糖値が
退院直前には100を切るくらいまで改善した。

血糖値の採血は一般に手の指の指先から取るらしく
私も最初のときだけは指で取ってもらったのだが、
指はピアノ弾くものとして作っている指なので
「体の中に異物が入ってくるゥ、しかも自分の大事な部分にぃ」
という感じで、すごく苦痛で、心病みそうで
次の時から指はやめてもらって「耳たぶ」で
お願いするようにさせてもらった。
「スミマセン、指は商売道具なので勘弁してください」って話して。
いろいろな看護師さんに聞いてみると
たくさん患者さんを見ているけど
そんなことを言うのは私だけだったみたい。
(別に自慢じゃないですよ、念の為)
皆さん、ワガママ聞いてくださってありがとうでした。

「体温」は手術後数日は少し高めだった
38度とか、37度とかが多かった。
やっぱり体が小なりとも傷がついたからということなのでしょう。
でも、そのうち平熱になってきた。
頭痛もあまりに収まらないので
「氷枕」を出してもらって、常時当てるようにしたら
かなり楽になった、この頃から「ナースコール」を
遠慮せずに使わせてもらうことを覚えた。
マドンナさんとか、一部の出来る看護師さんは
「呼んでくださってありがとうございます」
とか言ってくれるし、(勿論普通はそんなことは言わない)
こちらはベッドから離れちゃいけないんだから
しょうがないよね。

心電図も、かなり頻繁に取ってもらった
かなり機械のエラーがたくさんあって、
結構取り直しも多かったけど、それはよし。

入院初期にはともかく
体に付けられてるものが多くてチョット閉口した。
「おしっこの管」「点滴」「心電図の電極」
気をつけないと取れちゃいそうだし、
おしっこの管とか下敷きにすると
尿がうまく流れていかないしでなんとも言えない感じがする。
ま、
その頃は昼間も自然に睡眠が取れて
元気になったら点滴とかも段々取れてきて
(おしっこの管は最後まで残って大変だったけど)
良く出来てるなあとは思いました。

食事は「一口大」「刻み」「普通」の3種類があって
最初「普通」にしてもらったのだが
私、歯が悪いので噛み切れず、
「刻み」にしてもらうと具合が良いので
1週間位は刻みにしてもらった
そのうち歯ごたえが欲しくなって
「普通」にしてもらうとやっぱりダメで
最終的には「一口大」で退院までお願いした。

最初はものすごく少ない食事量と思っていたけど
段々慣れてきて惨めな感じはなくなってきた。
ま、次の食事の直前には立っていられないくらい
お腹が空いて来て困ったのは同じなんでしたけど。

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