入院日記(3)

心臓が専門のお医者さんにみてもらうことになって
(この時点で14時位だったと思う)
また診察を受けるのかなあと、ぼんやり考えていると
名前を呼ばれて「検査です」と言われる。
採血をするのだというが、昨晩から吐き気がして
何も食べてないので、血の量も少なく、
何回かプスプス刺されるも全く血が出てこない状態。
そもそも、先程の検査で3つくらいのサンプルの
採血を受けてるのだ、、出るわけがない。
でも、何回もチャレンジされる。
辛い。
「だから病院は好きじゃないんだ」と考えるけど
何ら現状の足しにはならない。
看護師さんに「さっき血を取られたばかりだし
昨日からのまず食わずなので、勘弁してください」
と言うけど、全く取り合ってもらえない。
悲しい。
あまり血が取れないので
なんか文句言ってくる看護師さんすらいた
(いつの間にか5〜6人の看護師さんが
私の寝かされているベッドの周りで様々な処置をし始めていた)
血が取れないのは自分のせいなの?と
ぼんやり考える。

心電図も取られたがすごく寒くて
「毛布をかけてほしい」とお願いするも
出来ないというお返事。

はめていた腕時計も外すように言われ
家内に渡されたようだが、
しっかりと確認してないので少し心配になる。
いつの間にか着ていた服は全部脱がされ
パンツすらも取られてしまっている。
「これからどうなるんだろうなあ」と考える。
状況が読めない。
看護師さんに聞いても
「検査です」の一点張りで、
私の知っている検査とはえらくかけ離れていると感じる。

服は被手術着のようなものを着せられ、
このあたりで医師らしい方が登場。
挨拶もそこそこに足の付け根のあたりで
多少強引に採血をなさる。
看護師さんの間でこの少し前に
「足からは(採血を)?」
「それはだめ」
という会話があったので、これは医師の専売事項なんだろう
どうしても血がほしいのね・・
この足の付け根での採血の瞬間は思わず呻かざるをえなかった
「ううぅっ」
大勢いるのだが何のリアクションもない。
それどころではない状態なのだろう、きっと。
そうじゃなかったらみんな壊れてるよ。

入院中、呻くことになるのは他にもたくさんあるのだが、
次の呻きは「おしっこのくだ」を入れるときだった
採血から3分ほどあとだったと思う
医者「ちょっと痛いですよ
私「ううううぅっっ!」
やはりノーリアクション。
ボクチンもうお嫁に行けなくなる感じして心がとっても痛いんですけど・・
この少し前ある看護師様が私の一物をみて
「おもったよりちいさい(ボソ)」と のたまう
この状況で縮こまらなかったらそれこそ性豪傑様でしょう
(勿論私の聞き間違いであってほしいのだがw)

色々ショックを受ける私を尻目に
専門家の集団は粛々と処置を進め
(局部麻酔とか、ベッドに私の体を保定とか)
私はベッドに結わえ付けられたまま
病院内のどこか別の場所にと
移動させられていったのであった。
エレベータに乗ったり、長ーい廊下を通ったり
角をたくさん曲がったりして。

このとき、私は自分がどのような状態で
これからどのような処置をされるのか
全く知らされていないのであった。
(家内には「同意書」の関係もあって話があったようであるが
私は聞かされていない)
というか、どんな処置がなされたのか
未だに良くわかっていないのが本当のところ。

病院日記(4)に続く・・

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